マウントシャスタの旅 vol.3|パンサー・メドウズとリトリート

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快晴の朝と、山の空気

シャスタ滞在も3日目。

9月11日の朝。宿の外に出ると、空は雲ひとつない快晴でした。

気温は11度ほど。風はほとんどなく、ひんやりと澄んだ空気が肌に心地よく触れる。
日中は27度前後まで上がるようで、朝晩と昼の寒暖差が大きい。
標高1000mを超える山の町らしい、清々しい気候です。

旅立つ前、「寒いかも」と聞いて、
寝間着と厚手の服をスーツケースにぎゅうぎゅうに詰め込んでいました。

その結果、出発の空港で荷物が500gオーバー。
追加料金12,000円を支払う羽目に……。
500gで12,000円。なかなかの授業料です(笑)

アンラッキーではあったけれど、これも旅の経験値のひとつ、ということにしておきます。

9月11日、追悼の日に思うこと

この日は、アメリカでは同時多発テロの追悼の日。
ハイウェイを走っていると、大きな工場施設に半旗が掲げられているのを見かけました。
SNSを開けば、当時の未公開映像がタイムラインに流れて、当時を思い出せば世界に
大きな衝撃を与えた出来事でしたよね。

バーニー・フラットで山頂を仰ぐ

出発前に、前日訪れたヘッドウォーターズ・スプリングでペットボトルに水を汲み、
目的地へ向かいます。

最初に立ち寄ったのは、マウント・シャスタ(標高約4,317m)の5合目にあたる
バーニーフラット(Bunny Flat/標高はおよそ2,120m)。

ここから山頂を眺めながら、のんびり散策します。

新鮮な山の空気を胸いっぱいに吸い込みながら、山道を歩きます。
とても氣持ちがいい。

この風景をずっと見ていたい。そんな思いが込み上げてきました。

パンサーメドウズの聖なる泉へ

バーニー・フラットからさらに車で少し上ると、パンサー・メドウズ(標高約2,280m)に到着です。

ここからは、開けた散策路を歩いて進みます。


マークさんが先導し、パンサー・メドウズまで誘導してくれる。頼もしい!

パンサー・メドウズは、泉が湧き出る亜高山帯の草原です。
先住民族にとっては、古くから神聖な場所として大切にされてきました。

泉の水に入らないよう呼びかける注意書き

静かなトレイルを歩き、泉のそばに腰を下ろして、ただ自然の中で過ごします。
澄んだ空気と水の音に身をゆだね、ぼーっと景色を眺めていました。

いつの間にか目を閉じていると、まぶたの裏に、ふとビジョンが浮かびました。

石に囲まれた泉

はっきりとした映像ではありません。
輪郭のぼんやりとした、光と影のイメージでした。

横にのびる一本の地平線のような線。
その中心から、光の柱がまっすぐ天へと立ちのぼっていました。

少し離れたところには、人のかたちをした影がひとつ。
それが地平線を境に、水面に映るように上下に2つ、映っています。

その先、光の柱の根元、影の縁側のようなところに、あたたかいトビラがありました。

ノートには、こう書きとめていました。
「泉で見えた光と影。人形の影が上下に写るその先にある影の縁側にあたたかいトビラが。」

光の中へと続くトビラ。
それが何を意味するのか、いまはまだわかりません。
けれど、その“あたたかさ”だけは、はっきりとイメージとして残っています。

豊かさを味わうリトリート

泉のまわりに集まった旅友みんなに、かっちゃんが声をかけてくれました。

「すべての大地、動植物、神々、宇宙ソースとつながっている今の状態を、しばらく味わいましょう。地球のエネルギー、風や音を感じて、すべての存在から守られている幸福感を楽しんでください」

今年かっちゃんが訪ねた、南米やエジプト、そしてパリの「奇跡のメダイ教会」。
その旅のお話しを聴いたあと、みんなで静かに瞑想。浅い呼吸を整えることができました。

聖なる泉に現れた、シマリスちゃん
可憐に咲く花。この花を見て「メメント・モリ(死を忘れるな)」という言葉が、ふと浮かんできました。

実は数年前から、ずっと心のどこかに引っかかっていた存在がいます。
それが「サンジェルマン伯爵」です。

今回の旅で、そのパズルのピースがひとつ、ぴたりとはまりました。

舞台は、まさにこのパンサー・メドウズ周辺。
伝承によると1930年、ガイ・バラードという人物がこのあたりをハイキング中に、一人の青年と出会います。

その青年は、自らを「セントジャーメイン(サンジェルマン)」と明かしました。
さらに黒豹が現れ、バラードは勇気を試されます。その試練を乗り越えたのち、アセンデッドマスターとしての教えを受け取った……と語り継がれています。

長いあいだ気になっていた名前が、まさか自分がいま立っているこの山につながっていたとは。

この話をミキさんにLINEで伝えたところ、返ってきたのは驚きの一言。

なんとミキさんは、バラードがゴッドフリー・レイ・キングの名で著したその体験の書『明かされた秘密』(八重樫克彦・八重樫由貴子 訳)に関わるお仕事をしていたというのです。

サンジェルマン伯爵は、「時を超える男」とも語られる人物です。
18世紀のヨーロッパに実在した謎の人物で、フランス・ルイ15世の宮廷に出入りし、錬金術師・音楽家・外交官・冒険家として知られていました。

年齢不詳で、何世紀も生きているかのような噂が立ち、「不死の人」「驚異の男」と呼ばれたそうです。本名や出自ははっきりしておらず、ドイツやハンガリーの貴族だったともいわれています。

時を超える、といえば思い出すのが、映画『タイムマシン』です。
主人公は悲劇をきっかけにタイムマシンを開発し、さまざまな時代を旅します。2030年の図書館で、AIと言葉を交わす場面がとても印象に残っています。

この作品にはニューヨークが壊滅するシーンがあったため、2001年の9.11を受けて、公開が翌年に延期されたというエピソードもあります。

英題:The Time Machine 配給:ワーナー・ブラザース
2002年製作/96分/アメリカ


そして、この泉を訪れた日も9月11日。
時をめぐる不思議な重なりました。

点と点が、シャスタで静かに線になっていく。
今回シャスタを案内してくれたミキさんとのご縁と出会いに、心から感謝です。

シャスタでの日々は、まだまだ続きます。
次回は「マウントシャスタの旅 vol.4|洞窟から光へ、そしてレベル46へ」について書こうと思います。

(つづく)

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