マウントシャスタの旅 vol.4|洞窟から光へ、そしてレベル46へ

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シャスタ滞在3日目の午後。
パンサーメドウズの聖なる泉を後にして向かったのは、溶岩がつくった洞窟「プルート・ケイヴ」。光と闇が交差するその場所で、まさかの“変身”、そして夜にはうれしいサプライズが待っていました。

Pluto’s Cave(プルート・ケイヴ)へGO!

この洞窟は約19万年前、マウント・シャスタ周辺の噴火で流れ出た玄武岩質の溶岩からできた溶岩洞です。

ふつうは早く崩れてしまう溶岩洞ですが、乾燥した気候のおかげで今も比較的よく残っています。洞窟の中から青空や植物が見える「スカイライト」が有名。

マウント・シャスタ周辺は、ウィンツ族、シャスタ族、カルク族、モドック族、ピットリバー族など、複数の先住民族にとって歴史的・文化的に大切な土地で、プルート・ケイヴにも、先史時代に人々が利用していたことを示す遺物や、炉跡と考えられる痕跡が残っています(特定の民族に結びつける根拠は、現時点でははっきりしないようです)。


1863年の春。迷い牛を探していたネルソン・キャッシュ氏が洞窟を見つけ、その後ジョージ・タイラーとイライジャ・ハードが探検しました。
ギリシャ神話の冥界の神プルートにちなんで「プルート・ケイヴ」と名付けたと伝えられています。
※ここでいう「発見」は、あくまで入植者側から見たもの。コロンブスの「新大陸発見」と同じですね。

シャスタに伝わる神話 ― 上の世界と下の世界

洞窟に入る前に、ネイティブアメリカンのクラマス族に伝わる神話をひとつ紹介します。Skell(スケル)とLlao(ラオ)の壮大な戦いの物語です。

Skellは「上の世界」の存在で、マウント・シャスタと結びつけられています。
一方のLlaoは「下の世界」の存在で、現在のクレーター・レイク(オレゴン州)にあったマウント・マザマと結びついています。

あるときLlaoが人々を苦しめたため、Skellがマウント・シャスタから現れ、激しい戦いが始まりました。二つの山のあいだを岩や火が飛び交い、大地は大きく揺れます。

最後にSkellがLlaoを打ち負かし、マウント・マザマの山頂は崩れ落ちました。その巨大な火口に水がたまってできたのが、いまのクレーター・レイクだと伝えられています。

火山がつくった壮大な景色を、「上の世界」と「下の世界」の戦いとして語り継いできた物語。

そして今、ぼくたちが向かうのは溶岩がつくった大地の内側。
ちょっとだけ「下の世界」におじゃまします。

洞窟を目指して、乾いた大地を数分歩きます。案内板はありませんが、人が歩いた跡をたどって。
この写真で、乾燥具合が伝わるかな。

午前中に訪れた、水がこんこんと湧く聖なる泉とはうって変わって、ここは空気がカラカラ。気づけば唇がかさかさになっていて、何度も唇をかみしめては、少しでも潤いを含ませながら歩きました。
(ちなみに帰り道、スーパーでしっかりリップをゲットしました)

光と闇が交差する空間へ、いよいよ足を踏み入れます。
砂漠のように乾いた大地に、ぽっかりと口を開けた入口。

ここから約370メートルほど奥まで入れるそうです。
光と闇が交差する空間へ、いよいよ足を踏み入れます。

入口へ向かう一行

入口付近は明るいものの、奥へ進むほど暗くなっていきます。
そこで、マークさんが用意してくれた手持ちライトを先頭と最後尾の人が持ち、足元を照らす作戦に。ぼくは最後尾を引き受けました。

入口付近は落盤した岩が多く、とても歩きづらい。

ごつごつした岩の上は足場が悪く、どこを通れば楽に進めるのかもわかりません。

手間取っている旅友を助けようと、マークさんがライトを持ってヘルプに。
ぼくも氣になって手伝いにまわっていたら……
ライト組の二人がそろって後ろに残り、ほかの旅友を置いてきぼりにしてしまいました。

結局、先に進んだ旅友たちは、スマホのライトで足元を照らしながら進んでいきました。
「んー、チルダイした」と、心の中でつぶやきました。

※チルダイとは沖縄方言で、気が抜ける・がっかりする・落胆する、といった意味。沖縄方言では「キ」が「チ」に変わることがあり、地名の北谷(ちゃたん)も「きたたに」が変化したものといわれています。

奥に進むと、天井が崩れてできた光のスポット(スカイライト)が見えてきた。
スカイライトの下で記念撮影。日差しが差し込む、限られた時間にしか撮れない一枚。
遊びに来た人が残した炉跡(古代人の痕跡ではないよ)
大地の内側から、また光の中へ。

レベル46へ

実は9月11日は、46歳の誕生日。
日本時間の9月11日に、光の国の使者・ウルトラマンから、円谷プロダクションを通じてメッセージが届いていました。アメリカにいたので、それが1日早い前日に届いた形です。

私はウルトラマン!
お誕生日おめでとう!

(中略)

一日一日の歩みが、今の君をつくっている。大きなことを成し遂げなくてもいい。

(中略)

そのすべてが、確かな光だ。

新しい一年が、アキオさんにとって希望に満ちたものになるよう、
私はいつも、君をそばで見守っている。
M78星雲・光の国より
宇宙警備隊 ウルトラマン(※一部抜粋)

前日にメールを開いたときから、本当にウルトラマンに呼びかけられたような気がして、ワクワクが止まりませんでした。

その勢いのまま、洞窟ではスカイライトの下で、ベーターカプセルを掲げるハヤタ隊員(ウルトラマン)のように、手持ちライトを片手に「変身ポーズ」。

すっかり少年の頃に戻った気分♪

ライトをベータカプセルに見立てたポーズ。様になっているでしょ。
この日の冒険を、AIでドット絵風のイラストにしてみました。

レベル46になった!
ちなみに昨年のレベルアップでは、新スキル「ロウガン(老眼)」を習得しました。
魔王(試練や困難)討伐に向けて、レベル上げの旅はまだまだ続きます。
HPは、聖なる泉で回復ずみ!

午前中に訪ねた聖なる泉で瞑想をする前に、
かっちゃんが呼吸を整える話をしてくれました。

「息って文字は、自分の心と書くよ」

自(じ)の下に、心(こころ)。
息をととのえることは、自分の心をととのえること。

目を閉じて、ゆっくり呼吸を重ねていくうちに、内なる声が聴こえてきました。
自分は何を、どうしたいのか。
毎日の忙しさの中で、いつの間にか置き去りにしていたことを、ふっと思い出したのです。

自分への問いかけに浮かんできたのは、遠い記憶のような感覚でした。
過去生で、この場所のポータルを行き来していたこと。シャスタ山の地下にあると語られる伝説の都市「テロス」の話も、不思議とスッーと心に入ってきます。

そして、今世のこと。
子どもの頃、喘息で生死の境をさまよい、蘇生したことがあります。
思えば「喘息」という言葉にも、息を切らして苦しそうに呼吸する意味のあえぐことと「息」の字が入っています。
大人になってからも、どこか息が詰まるような生き方や、思考のクセを抱えています。
それはまだ、手放しきれていません。

だからこそ、この泉で「息」を思い出せたことに、意味があったのかも。


そして夜。ゲストハウスに戻って夕食を終えると、旅友のみんながサプライズで
バースデーパーティーを開いてくれました。


まったく気づいていなかったので、本当にうれしかった!

こっそり用意してくれた、アメリカンなバースデーケーキ。とてもうれしい♪

自分の心を思い出した日に、旅友に囲まれて迎えた46回目の誕生日。
最高のレベルアップになりました。

レベル46のスタート地点。目の前にそびえるのは、マウント・シャスタ!

大地の内側をくぐり、また光の中へ“かえって”きた一日。
レベル46のかえる隊長、シャスタの旅はまだまだ続きます🐸

次回は、マウントシャスタの旅 vol.5|水の記憶をたどる ― 滝と湖とネイティブアメリカン (つづく)

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