2008年に出版された著者中村文昭さんの「人生の『師匠』をつくれ!」を紹介します。
この本との出会いは、妻が数年前に古本屋さんからもらってきた古本でした。
自分が妻より中村文昭さんの魅力にハマるとは思いませんでした。著者の中村文昭さんは、学力より人間力が大事だと話します。この本を出したのが当時39歳ぐらいでしょうか。今の私とたいして変わらない年齢です。
人生の「師匠」とは、心のスイッチを入れてくれる人
人生の出会いの中で、師匠と呼ばれる存在が多くいます。
まず、生まれてすぐ世話をしてくれる両親や家族。社会に出ると先輩や上司など多くの師匠などがいて、そして生まれた環境や自然も師匠と捉えることがあるかも知れません。
この本のテーマは「師匠」です。著者の中村文昭さんの師匠、田端さんが教えてくれた『何のために』働いてお金を稼いで『何のために』そのお金を使うのかが重要かとあり、師の口癖が『お金は入口より出口が大切。何のために使うかで人の価値は決まる』と話されていたそうです。
中村 文昭さんについて(作者紹介)
中村文昭さんは、1969年(昭和44年)三重県生まれ。18歳の時に家出同然で上京。のちに人生の師匠となる1人の実業家との出会いから人間力を鍛え上げられる。師匠の一貫した教えである4つの鉄板ルール(行動哲学)を徹底的に実践。
鉄板ルール(行動哲学)
・「返事は0.2秒」
・「頼まれごとは試されごと」
・「できない理由を言わない」
・「今出来ることをやる」
そして21歳で独立し、有限会社クロフネカンパニーを設立。飲食店の経営とブライダル事業を経て、「頼まれごとは試されごと」で引き受けた講演が評判を呼びます。
2000年から講演活動を開始。年間300回以上の講演を続けて全国を飛びまわり人々に笑いと感動を届けながら、心に本気のスイッチを入れ続けています。
クロフネオンラインショップ https://kurofunet.com/nakamura/
書籍『人生の「師匠」をつくれ!』
この本書をオススメする人
・「今の自分」を変えたい。
・ターニングポイントが欲しい。
・人生をより良く豊かに生きるためのヒントが欲しい。
・人のためにもっと動ける人間になりたい。
・今の時代をもっと熱く生きたい。
・「人間力」を磨きたい。
本書は以下のように構成されています。
人生の「師匠」をつくれ! 目次より
はじめに 心のスイッチをONにしろ!
第1章 人生は「何のために」で動き出す!
第2章 「素直力」で師匠を探せ!
第3章 師匠の役目は「失敗・先発部隊」!
第4章 人生の師匠になれ!
あとがき 親父という名の人生の師匠
発行元のサンマーク出版さんから引用です。
ベストセラー『お金でなく、人のご縁ででっかく生きろ!』の著者、中村文昭さんが渾身の力を込めて取り組んだ新境地!
処女作は「人のご縁」を柱にして自らのエピソードをふんだんに盛り込みましたが、この本ではもう1歩も2歩も踏み込んだ深いテーマ「人生の師匠」にチャレンジ。
年間300回もの講演活動で全国を飛び回っているにもかかわらず、2008年の2月、3月は一切仕事を入れず執筆に専念。人生の師匠とは何か?師匠とはどんな人のことなのか?老若男女、幅広い世代にお読みいただきたい1冊です。
(C)中村文昭/サンマーク出版
キーワードは「心のスイッチON」
様々なエピソードを交え、女子高生に「頼まれごとは試されごと」というおまじない、返事は0.2秒で、目指いる目的に対して相手の予測を上回ること、心意気や成長が加速することを伝えています。
確かに、人に頼まれて0.2秒で返事をするってすごいですよね。たいていは人に言いつけられると損得勘定が入ります。ポイントは、相手の予測を上回ること。知っていても実践することは中々難しいものです。「できない理由を言わない」ということ。今できることをやる。「できない」と感じた瞬間、「今、何ができるのか」を考えて、やれることを探す。一生懸命物事に取り組んでいれば相手に伝わるし頼んだ方が応援してもらえるという法則でした。
師匠の田端さんは、志がある人で「何のために」がはっきりしている人です。中村文昭さんも独立後も耳が痛いこと、イヤなことをはっきり指摘し注意してくれる師匠でした。「ダメだ!ここだけは絶対に直せ!」と堂々と叱ってくれます。今のご時世、○○ハラスメントとか言われそうですが、親身になっているからこそできることだと思います。
ワクワクの欲が次のワクワクを連れてくる
中村文昭さんはお金やモノに対する執着はなく「ワクワクの欲」は人一倍あり、「次はなんやろ❓次にできるでっかいことはないか❓」と考えるいう習性があります。その中で生まれたのが「耕せ!にっぽん!」です。引きこもりやニート君たちを北海道や沖縄で農業をやるという事業をやっています。その「耕せ!にっぽん!」を始めるきっかけになったのが、環境問題や海外支援に取り組むてんつくマンです。「死んでから天国にいくのではなく、今、ここに天国をつくりたいからてんつくマン」といいます。カンボジアに井戸を掘ったり、中国で植林をしたりみんなが幸せになるために環境問題に取り組んでいました。有機野菜にこだわってレストランを経営していた中村文昭さんは、食糧問題、農業従事者の減少、ニートや引きこもりの若者の問題この3つがいっぺんに解決してしまえば、ハッピーなことなないかもしれない。ワクワクと志と愛情で楽しみながら何かを伝えられたらいいと思うそうです。
修養団中山靖雄先生から学ぶ「人生の真理」
1906年に創設された日本でいちばん歴史のある社会教育団体、修養団中山靖雄先生の言葉も紹介されています。「ありがとう」の反対は何だと思う❓ 答えに悩んでいる中村文昭さんに中山先生は「ありがとうの反対は、『当たり前』ですよ。」と仰いました。
私もこの言葉にハッとさせられました。「感謝がなれば、愚痴が出る」ありがとうと伝えれば、日々の出来事や施してもらったことに対して感謝の気持ちが表れます。スマホの「あ」を検索すると自動入力で「ありがとう」がトップにある方は、日頃からよく使っている方です。小さなことにも感謝を忘れずにいたいですね。
中山先生は、資本主義の中で戦後日本が条件をよくして幸せになりたいと願い猛進してきたのではないか、これから向かう日本の行く末を案じ「豊かさのために滅びてしまう恐ろしさ」について話されたそうです。
中村文昭さんの講演会
人の出会いから多くの学びがある本になりました。この本をきっかけに2023年、沖縄で開催された中村文昭さんの『出会いを通して 自分に出会う~人生は、誰でも、何歳からでも変えられる~』講演会を聴講する機会がありました。
そして主催する「ご縁紡ぎ大学」に興味を持ち参加しました。半年間、学びの場でワクワクすることが多々ありました。そのことは次回ブログで紹介します。
中村文昭さんの講演活動は全国各地で行っておりますので、ご興味持たれた方はクロフネカンパニーHPをご確認ください。
今年も沖縄で講演会を9月14日予定しています。どうぞ宜しくお願いします。
コメント