沖縄のシンボル【首里城公園】の正殿復興状況や御嶽など歩きながら、楽しい仲間と一緒に巡る「首里城さんぽ」を実施しました。その首里城の魅力と独自の文化を少しご紹介します。
『首里城さんぽ』について
沖縄の歴史についてどれくらい知っていますか? 学校で教えてもらった記憶はありますか?観光業に約20年従事し、【沖縄の価値を伝える】という使命を持っています。
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いま琉球、沖縄の大切なところを伝えていこう。
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ある時、このメッセージが心に響き、沖縄の歴史についてのお話し会やおさんぽ企画を開催する運びとなりました。

◎首里城さんぽの見どころ 毎朝、首里城では御開門式(うけーじょーしき)を見ることができます。 朝早い時間帯ですが、「御開門」の掛け声とドラの音が響く、特別なひと時をぜひ体験してください。 そして来年完成予定の首里城正殿復元にも思いを馳せながら、周辺の御嶽を一緒にめぐり首里城の魅力を感じましょう。
王宮を支える神秘の水「龍樋」

首里城の中心に湧く「龍樋(りゅうひ)」は、琉球王国の命の源です。
瑞泉門の手前にある首里城第一の湧き水で1523年に中国から持ち帰られた龍の彫刻が今も残り、約500年の歴史を刻む数少ないオリジナル遺構です。
日常や祭事に使われたこの水は、冊封使(中国からの使者)に「国で一番、美味しい」と称賛され、那覇東町の天使館(冊封使や天使のための施設・宿舎)まで運ばれました。

龍樋称賛碑や冊封七碑がその価値を伝えています。驚くべきは、高台にありながら水が絶えないこと。
地中の水脈の謎は未解明ですが、水は石垣の通路から溢れ、近くの寒水川樋川(スンガーヒージャーガ―)と合流。地中の水路を通り、久敬門、円鑑池、龍潭池へと流れます。発掘調査で明らかになった水路システムは、浸水を防ぎつつ水を管理する琉球の先人の知恵を示しています。
祈りの聖地「御嶽と京の内」
首里城は、単なる宮殿や城ではありません。琉球石灰岩で囲まれた「御嶽(うたき)」や「京の内」は、神に祈りを捧げる聖地です。
特に京の内は、聞得大君(きこえおおきみ)やノロといった女性祭司が国家の繁栄を祈る場。
城内に4カ所確認されたこれらの聖地は、霊力で王と国を守る役割を果たしました。
「京」とは霊力を意味し、琉球のアニミズム信仰が息づいています。
首里城がグスク(城塞)でありながら、精神的な守護の場でもあったことが伺えます。
独自の信仰文化「トートーメーと仏壇」
琉球の信仰は、中国の儒教や道教、日本の仏教が融合した独自の形です。
「トートーメー(位牌)」は、王家の法事や葬儀を担った円覚寺で管理され、屏風型に男女の戒名を並べる沖縄特有の形式です。
15世紀末から士族、18世紀以降は庶民に広まりました。沖縄の仏壇は、仏像や掛け軸がなく、位牌のみを祀るのが特徴。他地域とは異なり、ご先祖を尊ぶ心が中心です。
また、「ヒヌカン(火の神)」は、火への畏怖と中国のかまど神信仰が融合した守護神。
家族の健康や豊作を祈る存在として、今も沖縄の家庭で大切にされています。
「首里城さんぽ」で、琉球の心に触れよう
首里城は、2019年の火災を経て再建の途上にあります。
復元見学施設では、職人たちの技と情熱を間近で見る貴重な機会が待っています。
歴史や信仰文化を巡れば、琉球王国450年が感じられるはずです。

「首里城さんぽ」は、気持ちよい時間に歩きながら、家族と一緒に憩う時間もあり沖縄・琉球文化を身近に感じてもらえるようにしています。

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