光と闇の関係。

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突然ですが、鍾乳洞の中って「神秘を感じる場所」です。
AIが生成したイメージですが、いいなと思ったのでこの画を貼ってみました。

先日、TVを見ていると【千の顔を持つ英雄】(原題: The Hero with a Thousand Faces)が紹介されていました。アメリカの神話学者であるジョーゼフ・キャンベル氏の作品で1949年に出版。世界中の神話を調査・研究した名著です。

キャンベルさんは世界中の神話の中に「出立→イニシエーション→帰還」という共通構造が見出され主人公の英雄は召命を受け、異世界への冒険の旅へと旅立ちます。
その後、幾度の試練に直面しながらも困難を乗り越え、秘宝やかけがえのないパートナー、仲間たちを得たあと帰還するということです。

映画スターウォーズから学ぶこと

この本が元ネタで1977年に公開されたSF映画「スター・ウォーズ」が出来たそうです。この映画には【光と闇の世界】が描かれており、光を信奉するライトサイドのジェダイの騎士、闇のエネルギーを持つダークサイドの銀河帝国で表現されています。

単純に光VS闇、善と悪という構図ではなく、誰もが内面にもっている慈悲や恐れに対して折り合いをどうつけていくのか、そしてどのように調和させるのか、人それぞれの選択にかかっているテーマになっています。
この作品には古代神話の中で語られる普遍的な要素が入っています。旧3部作では、主人公のルーク・スカイウォーカーの成長を通して【慈悲、愛、許し】が語られたのに対し、新3部作ではルークの父アナキンの【恐れ、執着、欲望】から闇側のダークサイドへ転落の物語。人気作品ならではの魅力的なキャラクターやロボットたち、そして壮大な宇宙戦争の物語で世界中に多くのファンを抱えています。ちなみに私もファンの一人です。

自然の中から「闇」を感じる

地底に広がる鍾乳洞は、観光地や景勝地など多くでライトアップされ、人々に自然の壮大さを伝えてくれます。その空間を訪れるだけでも良いですが、アクティビティーガイド付きの探検もおすすめです。


昨年、親子でそのアクティビティーに参加しました。鍾乳洞は光が届かないため、ヘッドライトなどの灯を持って鍾乳洞に入ります。鍾乳洞内に生息する生きものや貴重な鍾乳石などを観察する事ができました。
このアクティビティーの中でヘッドライトの光をオフにして【暗闇】を体感するメニューがありました。ライトの光を落とした空間には、真っ暗で鍾乳石から滴り落ちる水滴の音しか聞こえません。(閉所恐怖症の方や暗闇が怖い方にはおすすめ出来ない体験です)

このアクティビティー探検で、闇を体験しないと光のありがたさが理解できない。という氣付きも得る事ができました。なかなか日常で体感できない訳ですが、自然が教えてくれた良い経験になりました。

※暗闇という漢字は、「暗い」日が届かない空間に「音」と書き、「闇」を分解すると「門」に「音」という字から成り立っています。2つの漢字とも共通する「音」という字が出てきまいた。何かヒントをもらいました。今度は「音」について調べてみたいと思います。

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